8月12日(日)ドント・ハングアップ(16)あまりに「衝撃的」なラストに腕組みしてしまう、そんなB級スリラー

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 うそ? うそ? うそでしょう?

 まじで、ほんとにまじで?

 いや、それはちょっと。

 あまりに衝撃的なラストに腕組みしてしまう、そんなB級スリラー。

 

 ストーリー

 動画サイトに名前と顔出し有で悪質ないたずらを大量投稿する高校生グループ、イタズラモンキー69。

 今日も深夜に子供を持つ母親に警察のふりをして、せっせとイタ電をかける。

 犯人が家の中にいる。

 娘が犯人につかまっている。

 警察が突入準備をしている。

 部屋にバリケードを築け。

 

 母親はまさかそれがいたずらだとは思わず、「警察」の指示どおりに動く。

 しかし、それは真っ赤な嘘。母親が完璧に話を信じたところで、電話は唐突に切れてしまう。 

 もちろん、これは真っ赤な嘘。

 

 今日もいたずらは完璧に成功。

 笑い声とともにハイタッチする若者たち。

 彼らはの名はイタズラモンキー69。

 動画サイトのチャンネル登録数はうなぎのぼり。

 

 しかし、こんな愉快な日々の片隅で彼らの真に迫った害のないゲームが原因で二人の命が奪われたことなど、知るはずもなかった。

 

 ある日、イタズラモンキーのメンバーが二人でいるところに一本の電話がかかってくる。

 電話の向こうの男は二人の名前を告げ、今夜面白いことがおきると忠告する。

 いたずらだとみなし電話を切った二人だが、男は「ドントハングアップ(電話を切るな)さもないと、状況が悪化するぞ」

 と脅す。

 それでも男の忠告をきかない二人の携帯に送られてきた写真をみると、そこにはどこかの部屋に縛られた両親の姿があった。

 そして、イタズラモンキーのメンバーの一人が殺害される動画が送られてくる。

 二人はついに警察に電話をかけるが、その電話の相手は警察のふりをした男だった。

 そして、今夜イタズラを超えたパーティがはじまる……

 

 レビュー

 うーん、この映画は映画のストーリーというよりも、まずあとにも先にもこの若者たちのモラルハザードぶりに腹が立ち、当然制裁されろ!!!、と思ったり、こんな名前顔出し有の「悪質いたずら」はむしろ、視聴者よりも炎上するのがオチじゃないのか、などと設定に突っ込みをいれたりと、出だし不快マックスな映画であります。

 事実、このイタズラモンキーたちはひとり、またひとり、そして周囲の家族や恋人もばったばったと犠牲者になっていくのですが、私は最後の最後までこの映画がコメディで終わると信じてやみませんでした。

 つまり、「いたずらだよーん、おどろいたでしょ?」

 と、死体になった仲間が最後に生き返って主人公を笑いものにして、

 これもヨウツベにリアルタイム動画アップしてるよ、と仲間の一人が言ってくれてちゃんちゃん、とハッピーに終わると思っていました

 

 まあ、このレビューではこうした「私だったら、この作品をもっとこうアレンジしちゃうよ」的な発言はしないつもりだったのですが、あまりに意外というか、ひねり成分少な目のラストだったので、見終わったときに茫然自失してしまいました。

 

 

 おしい!! おしすぎる!!!

 

 

 この映画、感想やレビューが「たいてい普通以下」の評価なんですけど、まじでけっこうおしいと思うんですね。

 せっかく、イタズラしてるんだから、最後までイタズラ徹底しようよ、みんな(制作サイドスタッフのみなさま)!

 と、激励したくなっちゃったというかね……まあこの主人公たちの二倍も生きている私としては、そういう感じになってしまうのかもしれません。

 

 

 色々おしい、映画「(ドントハングアップ)電話きるな」。

 つまり、つまり、フィンチャー監督の「ゲーム」やらドリュー・ダコードの「キャビン」を観たあとでは、逆にこれらの作品の面白さと緻密さが伝わってくるという仕様になっています。

 ああ、まじか。。

 こういうので、いいのか。

 っていうかさあ~!

 と、誰かとひたすら語れるスレッドだけは立ちまくる、そんな映画、この夏にいかがでしょうか。