7月30日(日)HALO Night Fall(ヘイロー ナイトフォール)(15)米 2/2その存在。かるい夜食だとあなどるなかれ。

 ハードSFの要素が満載で、SFファンとしてはウキウキしてしまうのですが、

 たとえば、人間をはるかに凌駕した文明を持つ異星人の存在とテクノロジー。

 兵士の超強力な改造。

 リング状の兵器。

 人類を超えたAI

 人類の文明を継ぐものとしての、AI。

 人類のデータ化、そしてデータ化した末のディアスポラ

 惑星間を超えた、旅。

 未知の生物、未知の惑星。

 技術の粋を集めた兵器、武器等々。

 

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(ヘイローシリーズ主人公のマスターチーフとAIコルタナ)

 いわゆる、映像化しないうちはごくごくマニアックなSFファンしか呼び寄せることのできない市場が、すでにゲームでは堂々とエンタメ化しているという奇跡。

 なんていうか、勉強不足というか情報不足だったなあ、と反省の嵐です。

 たしかに、このヘイローシリーズはアメリカではメジャーな大ヒットゲームのようですが、日本でのハードがXボックス(通称ハコ)だったこともあり、ハコユーザーが日本では少数派なのでしょうか、あまり知られることのないゲームだったようです。

 

 でもですね、まあゲームプレイしない方でも、最新版の「HALO5」のオープニングムービーは素晴らしいできで、ほんと見入ってしまいます。

 たいがいのアクションシーンが退屈になってデジャブ感満載の今、見入ってしまうのだから、たいていのレベルではありません。

 まじで、このゲームすごいです。

 そうした技術的な部分がすごいので、ストーリーが難解になるのもしかたないことで、考察サイトなんかもキノコのようにわらわらあります。

 伊集院光さんもヘイロープレイヤーらしいですが、ストーリー展開は複雑らしくクリア後に「よし、守った!何かを!」という爆笑コメントを寄せています。

 いやいや、これあるあるですよね。

 

 私も今回「ヘイローってなんぞや」を知りたいがために、シリーズ4・5の実況動画を見ましたが、これね、二回見た上に参照サイトを何度も往復したうえに、さらに小説まで買いましたよ。

 あと少しで、自作年表まで作りこむところまで行って、「そりゃやめとけ」と神の声が聞こえたので中断しました。

 なにが言いたいかというと、それだけ複雑だってことです。

 ゲーム内のストーリーが。

 あと、何度見ても考察サイトなしには理解できない演出になっていたりと、ある意味エヴァ的な演出をしているのではないかと思いました。

 それでもですね、そんなストーリーの詳細は気にせず、ゲームですから目の前の襲来する敵を次々と内倒し、未知のマシンや未知の建造物や未知の惑星を歩き回るだけで、「すんごい」ことがたくさん体感できる、それがゲームです。

 これだけ楽しいけれど、プレイ自体が複雑であったり、時間がわりと取られてしまうので、ライトなユーザーばかりが増える日本にあって、意外と知られていないヘイロー、実は映画ファンにはおいしい未知との遭遇だったのでは、と思っています。

 

 さて、この映画の話に戻りますが、この「ヘイローナイトフォール」主人公はスパルタン3世代のジェイムソン・ロック。

 スパルタンとは、フォアランナーの技術を抽出した天才博士ハルゼイがはじめた強化兵士プロジェクトです。

 

 コヴナントとの圧倒的な戦力差を埋めるために開発されたこのスパルタン3世代のロックは、実は本編ゲームシリーズ「ヘイロー5」ではほとんど主人公の位置に君臨します。

それまでの

「ヘイロー1.2.3.」はシリーズではコヴナント戦争を描くものであり、主人公はスパルタン第2世代のマスター・チーフが主人公でした。

 チーフは強化兵士の代償として人間性を奪われ、その補完役として超強力な女性型支援AIコルタナを搭載し、彼女とほぼ「恋人」同志といっても差し支えないタッグで、戦況を乗り切っていきます。

 しかし、ヘイロー4では、冒頭からコルタナの耐用年数が過ぎて、チーフの支援に支障をきたし始めます。物語の終わりでは、コルタナはチーフを助けるために、消滅したかに見えますが、ヘイロー5では、コルタナの呼びかけがあり、チーフは宇宙連合軍における所属部隊から無許可離隊してまで、コルタナを追いかけます。

 そのチーフを追いかけるのが、この映画の主人公ロックなのです。

 まあ、恋路を邪魔する組織の猟犬といった立ち位置でしょうか。

 そうは言っても、兵士というのは、常に命令に忠実であることが求められ、それが人間性との摩擦を起こします。

 何が兵士に求められるのか。

 そもそも兵士は人間として生きるのがよいのか、兵士として生きるべきなのか。

 その決断は簡単なものではなく、一生を左右する事柄であると言っていいでしょう。生きた証をどう残すのか。

 どうあるべきなのか。

 その答えは、ロックがこの物語で自分とセドナを守ってくれたエーケンの生き方にも負うところがあり、今後ロック自身が選択し続ける未来にあるのかもしれません。

 というわけで、ヘイローシリーズ。

ハードSFが好きな方は、ぜひ実況動画でそのすばらしい片鱗をつまみ食いする価値ありです。

ただし、夜食からフルコースになること請け合いです。