7月30日(日)HALO Night Fall(ヘイロー ナイトフォール)(15)米 1/2その存在。かるい夜食だとあなどるなかれ。

 その存在。かるい夜食だとあなどるなかれ。

 満漢全席、フレンチフルコース、京懐石3日分。

 とにかく美味。だから、食べ続けることに意義がある。

 

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(どこから見てもスキのない特殊部隊ものにしかみえません)

 

 

【ストーリー】

 26世紀。

 人類は太陽系外の惑星に次々に植民活動を広げる過程で、飛躍したテクノロジーを持つエイリアンとの大戦に突入、その規模を縮小せざるを得なかった。

 人類はエイリアン連合軍・コヴナントに苦戦しつつも、かつてこの世界を支配したというフォアランナーの遺産より高度な技術を抽出、強化兵士スパルタンを開発した。

 半世紀以上にも及ぶ大戦は双方に大きな犠牲を出しつつ、最終的には人類を率いる宇宙連合軍・コブナントからの合流軍の勝利に終わった。

 

 

 地球から遠く離れた植民惑星セドナ

 この地で人類にのみ作用する新元素による感染テロがおこる。

 テロを食い止めることのできなかった宇宙連合軍・UNSCの中でも絶大な権限を誇る海軍情報局(ONI)のエージェントであるジェイムソン・ロックは現地指揮官ランダル・エーケンと調査をはじめる。

 エーケンの有能な部下メイサーによって、新元素は核分裂によって生まれた可能性が指摘され、コヴナント戦争で破壊された巨大環状建造物ヘイローから採掘されたことがわかる。

 ヘイローの時点速度は16時間。

 その温度差は50度から480度にも及ぶ。

 ONIとセドラ部隊は稼働できる8時間の間に、ハボック核爆弾を設置、HALOごと爆破する任務につく。

 兵士のエリートで組織されプライドが高いONIを嫌悪するセドラ部隊と地元セドラ部隊を無視するONIのエージェントはもともと折り合いがわるかったが、二つの部隊をたばねるエーケンとロックのリーダシップで当初は体面が保たれる。

 しかし、任務地であるヘイローに到着すると同時に、みみずのようなマシンの大群により母船が襲撃。

 すでにヘイローに到着していた密輸採掘船の乗員によると、みみずのようなマシンは群知能を発揮し、テクノロジーの発現時にそれを破壊するようにプログラムされているらしい。

 しかたなく、アーマーやマシンガンの電源を落とすエージェントたち。

 

 簡単な任務と思われていた爆弾設置作戦は、母船の墜落とともに悪夢にすりかわり、テクノロジーの恩恵をはぎ取られたエージェントたちはむき出しの人間性をあらわにする。

 仲間か自分か。

 任務か生命か。

 サバイバルと任務の果てに、仲間は次々と裏切りとあせりによって命を落としていく。人は何を思って兵士となるのか。

 極限の任務の中で、最後に手にするものは……。

 

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(主人公:ジェイムソン・ロック役マイク・コルター:ゼロダークサーティでシールズ隊員やってますw本業なんじゃないかという噂あり)

 

 

【所感】

 こちらの作品、おそらく知る人ぞ知るなんじゃないかと思います。

 制作も15年で、2年前ですし、カテゴリーとしてはいわゆるSFミリタリー。

 制作・総指揮官がリドリー・スコットでなければ、いわゆる普通の映画好きは「手に取る」ことさえなかったのではないかと思います。

 でもですね、SF擦れをしている私はもう完全にジャケ買いです。

 パッケージがね、これです。

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(↑2回目笑)

 

 マシンガンもったガタイのいいお兄ちゃんたちがこうですからね。もう、「なにも考えないでも見られる」だろう、という息抜き感まんまんだったわけです。

 手にとったときは。

 ああ、これで、90分間、マシンガンの音を聞きながらコーヒー飲める、みたいな、ね。

 

 今思えば、全くかん違いでしかなかったわけですが……

 フラグはありました。

 90分。

 ホラーでもないのに、90分ってB級か。

 いやいや、リドリー・スコットだし。そんなわきゃない

 

 それから、今回の最高の失念条件は、私がタイトルの「HALO」ヘイローを勘違いしていたことです。

 まさか大ヒットXボックスハードのFPSゲームのタイトルだったとは。

 しかも、シリーズ5まで出ているとは。

 いやね、「HALO」というタイトルとジャケから判断して、完全に「高高度パラシュート降下」っていう、ビン・ラディンを追い詰めたアメリカの特殊部隊シールズとかのアクティビティだと思っていたんです。

 

 英語にすると High Altitude Low Opening

 HALO( ヘイロウ ) じゃないですか。笑

 

 なので、この「HALO」を見た時もつゆほどもゲームの固有名詞とは変換できずに高高度からの潜入任務ばっかやってる部隊の話でしょ、おつかれ~、とタカをくくっていたわけです。

 それが、全然そうじゃないと知ったときの気の遠くなる話。

 

 ま、愚痴はこれくらいにして、映画の話をしましょう。

 映画はですね、なんというかビジュアルの話をすると、緻密ではあるんですが、美術的にも小道具的にも「海外ドラマ」然としています。

 ストーリーも淡々とつみあげられていくので、ところどころ原作の基盤がゲームシリーズにあるので、用語が意味不明なところがあり、やや理解に苦しみます。

 UNSCとか、ONIとか、ヘイローとか、スパルタンとか

 ファンにとっては、基礎用語でして、これぐらいは映画でも説明なしに出てきます。

 とはいえ、物語を通して「エージェントが任務中、危険因子を見逃し、爆発物から感染経路を作ってしまい、その感染経路である人類固有に作用する新元素がヘイローという建造物の残骸にある。その残骸に核を設置して破壊するために、地元指揮官に頼み込んで、共同任務に参加させてもらう、スパルタンエージョントロックが主人公」という流れはわかります。

 おそらく、普通のSFファンやミリオタでも無理なく理解できるでしょう。

 

 で、肝心のストーリーは、まあなんというか私としてはドンパチを予想していたのですが、いわゆるドンパチをしたら逆に太刀打ちできないマシンに皆殺しにされるため、武器を封じられた兵士たちの生き残りをかけた心理戦ということになっています。

 任務先で出会ったこの群知能のマシンは、見た目は一匹3~40センチ。

 バナナを三倍ぐらいにしたサイズの赤黒いミミズです。

 熱源をロックオンするようにみえますが、人間の体温には反応せず、「テクノロジー」に反応して、それこそ電源がオンになっている母船や携帯型デバイス、人間の生体反応とリンクするアーマーなどにも反応します。襲いかかってくる映像を見た時は、「タタリガミじゃ!(もののけ姫)」とも「センチネルか!(マトリックス レボリューション)」 とも感じましたが、二つを足して二で割った感じでしょうか。

 とにかく、生理的に勘弁してくれというビジュアル&動きです。

 

 

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(↑タタリガミのあの一匹一匹の呪いな感じに似ている)

 

 

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(でもマシンなので、こちらのセンチネルに近い。頭の後ろについてるやつ、赤黒さもそっくりです)

 

 

 で、ですね。

 ストーリー的には、テクノロジーをみぐるみはがされた有能(であるはず)の兵士が本能をむき出しにして、裏切りあり、生き残りをかけてずるをしはじめるのですが、崇高な任務指名を持つ現地指揮官のランダル・エーケンと仲間を最後まで統率しようとするジェイムソン・ロックのもの言わぬあつい男同士の会話というか、それがしびれるくらいかっこいいです。

 そういうわけで、かっこよすぎて、悶え死ぬ視聴者を横に、エーケンはアルマゲドン的自爆をして、仲間の救出&セドラへの感染源を断つという任務を果たします。

 これが90分ですので、なんというか、所感としても45分の海外ドラマを二回いただいたというような、軽い夜食です。

 

 ふむ、リドリー・スコットか。

 どうしたわけだろう。

 なんて、思いながら、すぐにでもレビューがかけそうだなと思いつつ、意味不明な用語を検索したとたん、爆死しました。

 ここで、やっとこのHALO作品に対する誤解が解けたわけです。

 やばい!!!

 この映画、まじでスピンオフのスピオフ的な位置だったらしい……

 

 このレビューを見ている方で、HALOシリーズをプレイしている方がどれくらいいらっしゃるか不明ですが、もしプレイしていれば、私が膨大な資料を前にして、唖然とする様子が想像できるんじゃないでしょうか。

 まず、タイトルになっているヘイローは、高高度パラシュート落下ではない。笑。

 

たしかに、たしかにヘイローシリーズ、特に最新作の「HALO5」のはゲーム中で、高高度降下するシーンはありすぎるくらいで、そのタイトルを高高度降下「ヘイロー」としたのかも、というこじつけはアリです。アリな、くらいまじでオープニングから降下しまくっています。しかし、ヘイローというのは今更ですが、人類の人智を超えたテクノロジーを持つ、巨大環状建造物であり、兵器のことだったのです笑

 

www.youtube.com

(↑おついちさんのプレイ動画、オープニングがすごい。そして、画面が綺麗すぎて酔う)

 

 このヘイローと呼ばれる兵器はその数12個。雰囲気的にハボック核爆弾何百個分だよ、と予測されるほどの威力がありそうです。

 では、このヘイローが建造された理由はなんであるのか。

 なぜ、このヘイローを建造したフォアランナーと呼ばれる生命体は、今現在死滅してしまったのか。

 っていうか、そんな兵器が今あって、人類とコヴナントというエイリアン連合軍が銀河系レベルで大戦しているのって、まずくないすか、みたいな話がこのヘイローシリーズの根幹の世界観です。

 いやいや、90分の夜食のつまみぐいが、シリーズ5も続くゲームプレイ実況動画を見た上で、派生した小説やらヘイロペディアなるものを参照しなければ謎が解けないのかい。

 というわけで、うかつでした。

 ほんとうに、うかつでした(二回目)

 ヘイローシリーズ最新作「HALO5」「HALO4」と実況動画を見ましたが、なんていうかハードSFの世界はやっぱりアメリカが面白いんだな、と降参せざるを得ないです。

ほんとに監督のスピンオフ映画なんて、目じゃないくらい本編の動画が面白すぎる

hagananae.hatenablog.com