7月2日(日)2052年 核戦争よりも災害からのサバイバル

 

 

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 近未来なり、遠未来なりを描いたSF作品はそのすべてが、

 暗澹たるイメージに彩られている。

 核戦争、ウイルスの蔓延、この二つの抱き合わせ等で地球が荒廃し、

 人々は原始的な社会に局地的な文明利器をつかってサバイバルしている。

 

 核戦争、その戦争でばらまかれた生物兵器による

 人類の終焉じみたぎっりぎりの世界。

 

 悪くない。それが、小説や映画の設定ならば。

 

 しかし、現実はまさに現実的でもっと身もふたもない

 サバイバルを突きつけてくれるかもしれない。

 

 「2052年 グローバル予測」は、まさにそれを示唆する内容だった。

 2012年に書かれ、その後40年後までを予測するこの本で私が印象的だったのは、

 「21世紀において、「持続可能性は生存可能性にスライドする」

 という一言だった。

 

 著者によると人類は、二酸化炭素の排出を、

 本気で地球が生存不可レベルになるまで抑えることができす、

 地球は今から四半世紀後に天災が多発する場所となりかわるらしい。

 う~ん、うそでしょう。。

 と、言えないのが痛いところだ。

 なぜなら、これはすでに現実化しているからだ。

 

 アメリカの*パリ協定からの離脱はごく最近のことであるし、

 天災という意味では最近の日本は、全国津々浦々、

 災害に見舞われない場所はないのではないかという騒ぎだ。

 とくにゲリラ豪雨のすさまじさは年々、加速している。

 地球の気候変動はあきらかに人類の工業活動と連動しているが、

 それをやめられない人類。

 

 著者によると、今後地方は天災による壊滅的な被害を受けた場合は、

 大都市に人口が流れ、巨大都市(メガポリス)が形成され、

 地方は人の住めない場所になる。

 世界各地の残された安全地帯は大企業が買占めを行い、

 武装した兵士が配備される。

 一方、軍隊の主な任務は戦争ではなく、

 極端なハリケーンや豪雨の後始末に切り替わる。等々。

 

 まあ暗い話のオンパレなのである。

 

 しかし、ほぼそうなりつつある未来なのではないかと思わせるところが、痛い。

 

 それでも、やっぱりそんな先のこと、なんて思ってしまうことも否定できない。

 私はこの本を読んでも、自分に何ができるかとは考えられなかった。

 むしろ、そんな一瞬見ると破壊的な世界で、

 人々がどんな風に生きているか想像してしまう。

 きっと、私たちとはどこかが違って、どこかが同じはずだ。

 数千万という人間が巨大都市に済み、地方がからになり、

 人々がハイスペックなテクノロジーに依存し、

 蔓延するウイルスや風土病から身を守るために、遺伝子操作を行い、

 延命をした分、死ぬ時期も自分で選択し、

 狭い社会で生き抜くために人々の総意はますます重要になり、

 思考もある程度統制されているかもしれない。

 人類はもはや、地球外に出るしかないのに、

 ノアの箱舟的な宇宙船はまだ稼働できない。

 狭い地球の大都市で繰り広げられる自由への渇望。

 なんて、あるあるの未来を想像してしまう。

 そして、ふいにこれはまじで想像でははなくなってしまうのかな、

 と想像して背すじが氷りそうになる。

 

 今回のインスパイア本はこちら↓

 

 2052 今後40年のグローバル予測

f:id:hagananae:20170702123940j:plain次の40年間の予測。とはいえ、40年後のことなんてわからないとは思う。

間違いないのは、環境汚染が進むのと、それが死活問題になりつつも根本的な解決はないため、人々は格差が広がるなか、大都市を形成して閉鎖的に暮らすようになり、しかしテクノロジーの恩恵は高いため、これまでの大量消費を精神的な質の高いなにかで賄おうをするだろう、ということ。

これはそうなるような気がする。現にそうだから。

ただ、大量消費ができないとなると、バーチャルリアリティ的な楽しみが増えたり、、サービスが増えるしかないんじゃないかと思う。

 

いま世界の哲学者が考えていること

f:id:hagananae:20170702124118j:plainむずかしい、、、というよりガイドブックとして読めばいいのかも。

現代的な問題をざっくり解説する雰囲気の構成だけれど、基礎的な知識がないと読めないので、まったく初心者向けではないかな、と。

ざっくり概観するためにはいいけど、それも予備知識たっぷりの人を対象にしている気がします。。で、そうした人にはこの本はライトすぎるかな。。つまり、読者対象がちょっとわからないという(笑)