6月24日(土)旧人類と新人類:遺伝子改変とトランスヒューマニズムの先にあるもの1/3

 

 

 

 ここのところ、毎日「サイコパス」というSF刑事もののアニメを見ていました。

 

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 (↑サイコパス アニメ一期 OPから)

 

 アニメ一期が2012年なので、かれこれ5年前になるのですが、

 何度も見ていると作品に対して、熱烈に感動する部分と冷静になる部分が

 極端になってきて、自分の年の取り方もわかるというリピーターぶりです。

 

 どういう話かというと、舞台は百年後の日本。

 諸事情により、経済破綻した地球各国の状況から、

 日本は世界から鎖国を実施。

 完全食糧自給体制を完備し、都市に人口を集中させた小さな世界の中で日本国民はある巨大な監視システムによって生きながらえています。

 人間の心理状態を可視化するテクノロジーをシビュラシステムといい、

 国民の職業適性から犯罪傾向まで数値化し、

 それゆえ、人々はシステムに依存しながらも、

それに気づかない世界で生活をしています。

 

 人々は心理状態を良質に保つために、セラピーやケアを重視し、

 悪化すると犯罪者認定となり(潜在犯堕ち)、社会から隔離されてしまいます。

 それゆえ、刑法・刑事訴訟法・司法がない世界で、シビュラシステムが法、つまり絶対君主として君臨する世界が背景にあり、

 それでもなくならない犯罪を刑事たちが「しゃべる銃」片手に、

 犯罪を取り締まる、そんな中、法の網の目をくぐるテロリストが現れ、、

 というのがストーリーです。

 

 はっきり、言って面白いんですけど、なんですかね、

 

 たくさんのSF小説を読んできたせいか、サイコパスの世界観にリアリティを感じないんですね。

 アニメなので、シビュラシステムだけが突き抜けているテクノロジーで十分見応えはあるんですけど、

 なんていうか、人間の心理を判断して、犯罪傾向を把握して、潜在犯を片っ端から隔離する社会って、意味があるのかなって。

 そういう社会って要はシステムに適合する人間しか認めないわけで、

 ざっくり言っちゃうと異分子を受け入れず、多様性を失っている社会なんですね。

 つまり、早晩、自律性というか、進化の原動力を失って破綻するんじゃないかと思うんです。

hagananae.hatenablog.com