6月24日(土)恋はよきもの、はかないもの(9回):人生のパートナーは、同じ未来をみている人2/2

承前1/2

 

「結婚するまでは、恋ってウキウキしたり、

 すきすきーって感じだと思っていたけど、

 あれは妄想っていうのかな、あんなのないなってようやく観念したかな」

「あー、それって、恋に恋するっていうやつ?」

「そうかも。

 とくに三十過ぎたら恋なんてそうそう落ちなくなるけど、結婚するとさらにね」

 

「それはあるあるだね。

 私なんか映画で濡れ場のシーンあっても、はい、ファンタジー。

 どうぞ、ご勝手に、なんてしれーっとしちゃうもん。

 だいたい、あんな恋愛なんてないから商品にして大量生産してるわけで」

「不倫とか、不倫とかね」

「あー、まあそう。作家志望としては言っていてむなしいけど」

「でも、やっぱ、妄想だって思うよ。

 逆に仕事だと思うとできる。

 今は旦那に食べさせてもらっているし、

 やっぱり彼が考えるビジョンって大事だと思うから」

 

 彼女はそういうと湯呑をじっと見つめた。

 たしかにそのまなざしは冷静で、同時に熱い信念が宿っていた。

 

「なんか、そういうのって実は夫婦の理想、っていうかパートナーの理想な気がする」

 私はふと、おもいだしたように最近見た刑事モノのドラマを彼女に説明した。

 ストーリーはおなじみの、女性の新米刑事が男性の先輩刑事にサポートされながら、ある犯罪者を追うというものだ。

 男女の相棒ものだが、物語内に彼らの恋愛要素はいっさいほのめかされず、

 あくまで同僚という形でストーリーは展開していく。

 しかし、彼らのピンチになると互いを優先する行動規範は、

 一人が欠けたら自分の一部が欠けてしまうような危機感さえある。

 それはもう、理想のパートナーと言わずとして、、、みたいなところがある。

 

 私は話をしながら、結論まで持っていくことにした。

「最近、思うんだけど、私、この年になって恋とか、好きとかでくっつくのは限界があるんじゃないかって思ってるんだよね」

「うん」

 今度は彼女が聞き役になった。

「確かに好きっていう人はいるんだけど、

 結婚になるともっと次元が高くなるっていうか、

 つまり、私がパートナーを見つけられるとしたら、

 その人の見ている未来が私も同じだって思えるときなんじゃないかって話。

 だからさ、さっきの刑事ドラマの話じゃないけど、もしかすると、

 その人のことすら、男として好きとか思わないかも。

 でも、その人が見ている未来を支えたいって思って、

 その人のそばにいることになるかも。

 そうしたら、結婚するかもな、って思う」

「うん」

 彼女は静かにうなずいた。

 とはいえ、だ。

 とはいえ、私にそんな人はいない。

 だから、今の本音はこうだ。

「でも、私はやっぱり自由がいいな。

 旦那のめんどうみたり、誰かのサポートしたりじゃなくて、

 自分の好きなことしたい。自由がいちばん大事」

「ななえちゃんらしいね」

 

 そんな感じのことを話した昼休みでした。

 

 三か月ぶりに会う彼女とすぐに結婚や、

 人生の生き方というディープな価値観のスレッドを立てられることに驚きもし、

 自分の結婚観の発見にも驚きました。

 ここのところ、なんとなく考えていた自分にとっての結婚とはなにか、

 パートナーとは何か、というテーマが彼女の話にインスパイアされて飛び出して来たんでしょうな(←親父)

 

 というわけで、もつべきものは、気の合う友人とのランチタイム。

 これを幸せといわずとしてなんという。。

 というわけで、また次回!

 

 

 あとがき

 

 

 推敲のために読み直したら、すげえ恥ずかしいこと書いているな、と思いましたが、まあ、恥ずかしくてなんぼでしょう、と開き直って載せます。

 つーか、私の結婚観、もう映画の見すぎですね。。やばいですね。

 

 というわけで、見ないふりして、また次回!(笑)

 しかも今回、ですますから、いきなり、である調に変わってるし。。まったく。。 この人は。。