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4月15日(土)15歳の自分との邂逅 1/2(宇都宮のカフェ難民事情)

 宇都宮パルコの一階にはスタバが入っている。

 読書をして長居をしても居心地が悪くないカフェ、もしくは喫茶店というものが宇都宮には少ない。

 カフェでまったりするよりも、家でまったりすることが好きになってからは、カフェは読みづらい本を一気読みする場所になっている。

 しかし、宇都宮にはこの「勉強しっちゃっていいっすかね」的なコンセプトのカフェが少ない。

 宇都宮のチェーン店以外のオリジナルカフェと言えば、もっぱら空間と料理を心底楽しむことを目的としているので、たとえば会社や学校の帰り道に勉強しちゃうよ的なカフェが極端に少なく、あっても常にそうした場所は満席で、がやがやしており、宇都宮において、人は容易にカフェ難民となる。

 宇都宮でカフェで落ち着いて読書をすることはきわめて困難で、こんなことに困難だという窮地にたたされることには腹が立つより、めんどうさが先立つ。

 (余談だが、宇都宮では本屋に併設する形でカフェを作っても、どうやら勉強のために利用する人々が少なく、作ってもすぐに撤退することがあった。こういった下地が宇都宮にあるため、カフェが根付かないのかもしれない)

 

 そういうわけで、カフェにも行かなくなった私だが、最近父の送別会のために、宇都宮に市内で待ちぼうけをすることになり、その間カフェ難民となることが予想された。 なので、普段は足を踏み入れないパルコのスタバに直行した。

 そこで、3時間ほど読書をできればいいと思ったのだ。

 

 パルコのスタバは思いほのかガラガラだったが、店内全席が長時間の読書には不向きなつくりだった。

 窓ガラスに対面した席は寒いし、テーブルが狭くて息がつまるし、壁際のソファ席は読書しながらメモをとるにはリラックスしすぎな上に、テーブルは極小サイズで本は置きづらい。

 かと言って中央のテーブル席は背後と左右の席が近すぎる。

 それゆえ、「密教のすべて」とか「仏教」とか怪しげな本を読むには勇気がいる。

そういうわけで、カフェは見つけたものの、今度はいい席がないということで席難民となった。

 

 まあ、たぶん私がわがままなのだろう。

 そこはあきらめて、しかたなく窓際のソファ席にうずたかく密教関連の本を積み上げて速読することになった。

 読書を始めると本当に時間が経つのが早く、あっという間に2時間が経過した。

 さすがに疲れて、ふと目をあげると、店と外を隔てるガラスの向こうの壁に二枚のポスターが貼ってあるのが目にはいった。

 ぱっと見て、タワーレコードの宣伝かと思った。

 素人がわんさか写っているような雰囲気がタワレコぽかったからだ。

 だが、よく見るとそこには「はっきりと宇都宮パルコ20周年」とあった。

 

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(↑ これ パルコの入り口に貼ってあります)

 

 20周年という数字に唖然とした。

 あと少しで目をこすって、マスカラを落とすところだった。

 

 しかし、間違いではない。

 20周年……

 

 たしかに宇都宮にパルコができてから、それぐらいは経っている。

 なぜなら、20年前の1997年当時、私は中学3年生の15歳であり、毎日のように出来立てほたほやのパルコに日参していたからだ。

 

 続き → 

hagananae.hatenablog.com