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3月17日(金)不意うちから学ぶ (映画:闇金ウシジマ君・ザ・ファイナル)

 6年続いてきたウシジマ君シリーズがついに、去年、完結をした。

 その完結版の映画、ついつい見てしまった。

 見てしまったが、まさかこの後に及んでヤンキー抗争ものだは思わなかった。

 映画『闇金ウシジマ君・ザファイナル』はまじで、あの泣く子も黙る、日本が世界に誇るダサッせえ、ヤンキー抗争映画以外のなにもでもない。

 くどいようだが、繰り返す。

 

 ヤクザでもマフィアでもなく、ヤンキー映画である。

 

 このシリーズはもともと、ヒサン(一日で3割)トゴ(十日で五割)という金利で、金貸し業を営む丑島馨率いるカウカウ・ファイナンス闇金取り立てを描くキレキレのマンガが原作だ。

 私がドラマにはまった理由は私が仕事で税金取り立てをしたことがあり、金をツンだ人々の生活と素行に『あるある』を感じたことと、ウシジマ君を演じる山田孝之の演技が内容以上にキレキレだったからだ。

 そういうわけで、このシリーズにはまり、やがてまさかのヤンキー抗争ものを見てしまうという結末を迎えたわけた。

 

 何度も言うが、ダサい展開だ。

 

 とはいえ、私はこのドラマが大好きなのだ。

 大好きだけでなく、思いがけず見終わったあとにああ、これが私がやりたかったことだ!と確信した。

 なのでこの作品には実はものすごく感謝している。

 私がやりたかったこと。

 それはもちろん、闇金業ではない。

 金の取り立ては役人になってからずっとやっている。

 そうではなく、私はこのドラマの構成、つまり連作短編形式の小説を書きたいのだ。

いわゆる、一話から複数話簡潔で、次々に事件を解決していく、ドラマ形式、もしくはマンガに似た構成だ。

 具体的には、謎の多い魅力的な主人公に据えて、その主人公を一話、もしくは複数話ごとに事件に当たらせる。

 なんのことはない、いわゆる刑事もののドラマのシリーズのような感じだ。

 ずっとずっと自分がどういう物語を書いていきたいのか心の中に描いていたが、このドラマというか、マンガ形式の小説スタイルに必要なもの、たとえばネタとか、テーマとかそういうものがこのウシジマ君を機軸として見えてきたのだ。

 

 これは本当に大きかった。

 

 だから、である。

 このとことん避けて通りたかったヤンキーの抗争を眉間にしわをよせながら、「ダッセエな」とぼやきつつ、ただただ2時間を無駄にしたわけではないと、言いたい。

 

 ああ、自分も連作短編をやってみたい。

 魅力的な主人公とそれをとりまく、やばい仲間とやばい事件をやってみたい。

 やってやる。そう思わせてくれた作品、それがウシジマくんなのだ。

 

 ヤンキー映画万歳。

 このインスピレーションをくれたウシジマ君制作委員会と原作者に感謝感謝である。