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3月8日(木)つきあいたくないタイプ~今季の風邪くん~

 

 つきあったことのないタイプはどうつきあえばいいのかわからない。

 こちらはつきあいたくもないのだが、離れてくれないので、うまくあやして距離をとっているつもりで最低限の「おつきあい」をする。

 しかし、こちらに気がないとわかれば、そのうち離れてくれるだろうというもくろみはここ2週間ことごとく失敗している。

 細く長く、だが着実にこちらを屈服させようとするそいつの名前は「風邪くん」だ。

 彼とのつきあいは2月20日にさかのぼる。いまいましいことに、もう19日間もつきまとまれている。

 

 つきあったことのないタイプだ。

 そもそも私は風邪くんとは十年ぶりに遭遇した。

 通常、多くの人は風邪くんとおつきあいがあるが、どういうわけか風邪くんは私を避けて通るので、ま、こっちもタイプじゃねーし、と関心さえよせなかった。

 しかし、彼とは普段は決していかないお祭り騒ぎのパーティーで出会ってしまった。

 そこは小学校の英語でアソボの課外授業であり、私はそこにALTを伴い、授業をしに行ったのだ。

 丸一日、全部で4つの小学校を訪問し、授業後、二日目に風邪くんが私につきまとっていることに気がついた。

 彼は地味なストーカーのようだった。

 風邪くんの熱烈な体温上昇攻撃は一日で引いたが、そこから怒濤のような咳が出て、からからの咳に変わったころ、咳のしすぎて骨がきしみはじめ、寝返りさえ打てなくなった。

 骨のきしみは3日間で緩和したが、今度は咳が地味につづき、ときおり呼吸もできないほど激しくなる ←いまここ。

 

 

 彼と離れたいんです。

 

 ストーカー相談に訪れた場所は、内科、耳鼻科、整形外科。

 どれひとつとっても、攻撃力に低いというか、ほぼ皆無の薬を処方され、ついに私は彼らの助言を聞かず、薬を放置した。

 

 だって効かない異物を体にいれるのはやなんだもん。

 

 そして、今ついに咳がぶりかえし、今日もまた内科に行くことに。

 ほぼ気管支炎にまちがいない症状だ。

 現在は改善にむかっているとは思うが、風邪くん

のストーカーぶりはまことに地味で粘液質で着実だ。

 それでも、彼とのつきあいは私の体内では免疫くんをつくり、私の思考内では「小学校には必ずマスクをしていく」という経験値を築き上げた。

 だから、いまでは彼に感謝さえしている。

 

 

 つきあったことのないタイプとは、しょせんうまくいかない。

 経験をしてもうまくはいかない。

 だから、私は彼らをとことんつきあわないために小学校に行くときは必ずマスクをする。

 医者なんか、あてにならない。

 はじめから、断固として風邪くんとおつきあいしないという態度こそ、信頼できる処方箋だ。