12月1日(木)映画の日々

 

 やっと「八重の桜」を観終わりました。
というわけで、久しぶりのログです。
八重を観たといっても会津降伏までの22話までですが、
11月は映画もろくにみずにずっとこの大河につきあって、けっこう泣きました。

いやあ、会津の人はすごかったぞなもし~、とひたすら感動しつつも、
敵対した長州のことが気になって小説は吉田松陰高杉晋作を主人公にした司馬の小説
「世に棲む日日」全4巻セットをちびちび読んでいました。
 12月は会津にお泊まりに行くのですが、来年は萩にこっそり行こうと思いました。
こちらは、まだ2巻までしか読んでいないのですが、
幕末は国内の歴史だけ見ていてもいまいち危機感がつのってこず、仕方ないので、
世界史もさらっと勉強してました。
 なんか、やりだすと近代史難しくて、結局十字軍あたりから勉強し直しですよ。
ざっと1000年間。
長かった(笑)
なにやってんだかな、と思いつつ。

 実は創作中の小説が絶対王政期をかすって、19世紀半ばまで範囲なので
どちらにせよ世界史もおさらいしなきゃならなかったんですけど、
歴史って切れ目がないんで、なんとなく私の中で中世が終わるのが
十字軍以降かなという感覚だったので、基礎本を読みました。
久しぶりに知恵熱出ましたね。。

もう、名誉革命とかフランス革命とか産業革命とか、革命ばっかでしたし、
それがメインじゃなくて、帝国主義の前振りっていうところが痛かったです。。
 世界史って切れ目がないじゃないですか(しつこい)
メインから読もうとしても、ついついローマ史っておもしろいよね、
とか言い出して読み始まっちゃうし、近代史のほうだとアフガン史とか中東戦争とかも気になりだして、
ほんと気をつけようと思いました。

 ペリーまでたどり着きたかっただけなんですけどね。。
 まあ、おかげでつかみだけはつかめた感じの11月でした。
 もう萩どころじゃなくて、イスタンブール行きたくなりましたね。笑

 まあ、そういうわけで11月が終わり、
体調もいまいちのなかやっと映画をみる時間ができて、
11月の最終週はすごく楽しかったです。
 SFを中心に映画を7本ほどみましたが、時系列にざっくり覚え書き程度の感想を載せます。
 レビューではなくて、ただの感想です。
なにげに一番おもしろかったのが、ディズニーという自分でも驚くべき結果に。。
 疲れてんのかなと思いましたね。。笑。
 でも、今回7本中おもしろくて感動したのが3本だったので、
 なかなか映画のあたりの付け方がよかったのかな、とウキウキです。
 5点満点で、2点をつけたのが7本中3本なので、ちょっと辛辣でしたが、
 もういろいろつらかったので、気分のままの感想です。
 独断と偏見ですので、スルーしてくださいませ。


11月27日(日)映画トランス(13)★4/5

 おもしろかった。
 ストーリーは女が、金もうけのために元恋人でストーカーになった男の記憶を操作して、
 最後は新しい男からもさよならするというもの。
 凄惨な殺人、記憶の操作という非人道行為をしながらも、二人の男を手玉にとり、
過去の男はいらないとばかりに殺し、ちゃっかり宝はもらい、
新しい男の命は助けるというかわいらしさに、悲惨さが消えて、最後は強引に明るくなるという手並み。
 すごい。うまい。さすが、ダニー・ボイル
 催眠と現実が交錯する映像美も秀逸。
 大好きなヴァンサン・カッセルが出演していて、相変わらずの色気ぶり。
 カマキリみたいに細いんですが、なんか好きなんですね。
 悪い感じが。
 ジェームズ・マカヴォイが騙され役の主人公君なんですが、どうしたことか、フランケンシュタインのときのかっこよさとは
 別人の冴えなさで、まじで別人かと思いました。
 カッセルをかっこよく見せたかったのだろうか的なことを考えてしまいますね。。
 
 

ブロークン・アインデンティティ ★2/5
 大丈夫かっていうくらい、ひねりがない物語。どうしたんだ。
伏線が直接的すぎる上に、転がないし、なんの人間的ロマンも語られていない。
 悪が悪みたいな。テーマもなにもない。
 まとまってるんだけど、つくらなくてもよかったんじゃない的な物語。
 なにもメッセージ性がない。。どうしたんだろう。。最後の最後までひねりがあると信じた私。。切ない。。

11月30日(水)ザ・ドア(09) ★3/5
 テーマが弱かったけれど、主人公におきてほしくないことを次々にしかけている構造というかフローはよくできている。
 しかし、そこまでして何を言いたかったのかというとちょっとよくわからない。
 過去に戻れる方法があったら、どうなる?ということから出発しているのだけど、
 過去にもどってそこで主人公が居座ることでおきる齟齬が障害になっている。
 すると、主人公はご都合主義にもどれるものの、
 もし周囲にそれがばれなければ、それで済んでしまうために、
 周囲から外圧がかかるという構造になる。なので、主人公が過去にもどって、何かをしなければならない、
 というようなバックトゥザフュチャー的な切迫感はないし、ないがゆえに、
 主人公の目的はひたすら守勢にたたされる。
 過去に戻れば自分がおり、入れ替わるために自分を殺害するということは、うまいんだけど、へたすぎる。
 自分と葛藤せずにすむけれど、主人公がやむを得ずながら殺人をして、
 その後釜にすわるというコースが観客にどんな感情を与えるかと考えると、
 間違ってもヒューマンドラマにはならないだろう予感がするからだ。
 そして、そういうはらはらの方向を目指すのならば、ドアの成立目的もほしかった。。
 なんだか、あれ、と思う映画なのだった。
 最後は、過去の世界に未来から別れた妻がやってくるというきれいな終わりかたなのだが、どうにもいろいろしっくりこない。

ザ イースト(13) 4/5
リアルな人間模様から喚起される切なかったり、気まずかったりする場面がすごい。
 主人公はエージェントとして全くプロ意識にかける人材なんだが、
 この手の仕事する人間の葛藤を描くには感情的な人間のほうが最適かもしれないとも思う。
今回みた映画の中では主人公への感情移入がもっともできた物語だったかもしれない。
学生時代の仲間のように触れあう場面は痛々しいけれど、純粋で、こういう仲間と出会ってしまったら、
 日常に戻れないだろうと思う。という感情の喚起力がすごい映画。

キヴァー(14)2/5
もう完全に最初から最後まで筋が読めるというか、
 クラークの「都市と星」まんまだろうという話。
 境界のメカニズムもよくわからないし、
 この手のディストピアは本当に実現可能なのか今となっては相当怪しい。
 停滞社会は穴があるわけで、もう言い出したら止まらないから、言うのやめる。
 こういうありきたりな物語って未だに作られるんだから不思議。

トゥモローランド(15)5/5
なんだろう、見ていてすごく楽しかった。
 ほとんどなにも考えずに見られるというか。
 アクションが多いのと、人物がからっとしていてほとんど喜怒哀楽ぐらいしか感じないせいだろうか。
 それでも十分物語として成り立つということを教えてもらった作品というか。
終始、あきらめないこと、未来を見ること、そうしたテーマが主人公達の行動の動機になっていて、
 それが最後まで続く。
 あきらめない人々が、バッチをみつけ、トゥモローランドへ導かれるというラストは、
 すごくメッセージ性にあふれていて、見ていてがんばろうという気にさせられる。
芸術は、難しいことを言わずに、楽しませ、希望を持たせる。
 それで十分なんじゃないのか、そういうスタンスを思い出させてくれるような物語だった。

エクスマキナ(15)2/5
これは、どうしたんだろうという話。
 何が言いたかったのか、よくわからない。
 見ていて思ったのだが、私が思うよい映画というのは、
 見ていて感情を喚起されるものなのだということがわかった。
 そのためには、主人公が使命感をもって何かにむかっている姿をみたい。
なんか、そういう映画でないと、おもしろくないんだな、
 とハリウッド的な感性であることがわかった映画。
 アレックス・ガーランドは学生の時は好きだったんだけど、
 あいかわらずこういうダークというかかっこよすぎて何も伝わらないものをつくってるんだな、と思うのだった。