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10月30日(日)映画レビュー モールス(2010 アメリカ)

 

 今月は、いい感じで映画を観られた月で、とても楽しかったです。

 直感で選んだ映画がストーリーはともかく、映像や演出が美しく叙情的なものが多かったのもあります。
 ま、ストーリーはともかくというのはほとんど確定事項のようになってしまっているのかもしれないんですが。

 以下感想です。


 ・モールス(2010:アメリカ)
 あらすじ:

 小柄で寡黙な少年オーウェンは学校で不良少年たちのいじめの対象になっている。

 離婚調停中の母親と雪の振る町のアパートで二人暮らし。そんな彼のアパートの隣に親子が引っ越してくる。雪の振る日にオーウェンは初めて少女と出会う。

 学校にも行かず、年齢もわからないという少女アビーは雪の日に裸足だった。

 二人は互いの孤独を埋めるように親しくなっていくが、少女の正体は人間ではなかった。

 

 

 えー、ヴァンパイアものでした。
 って、そういう情報なしにクロエ・グレース・モレッツが主人公だ!と思って観始まったのですが、そういう落ちだったという。
 ジャンルでいうとホラー好みな私は、パッケージだけで映画を観始まってしまうのですが、だいたいしばらくしてから、「あー、こういう話」となることがやや多めです。
 そういうわけで、ジャンルとしては吸血鬼ものなのですが、私はこの映画を観ていて、心惹かれたのは
 「知り合った少女が実は○○だったら」
 というシチュエーションでした。


 日々、多くの人とすれ違う人生において、人と人との遭遇が出会いになる瞬間というのものは、特別です。
 特に異性との出会いはインパクトがあるものですが、思うに互いが互いを求めることって、何かを埋める場合が多いんじゃないかと思います。

 もしくは、その人と出会ったことで自分の欠落が大きくなり、埋めるために求め続けるということでもあるのかもしれませんが。


 このモールスという映画は吸血、つまり殺人をしなければ生きていけず、太陽の日を浴びたら死ぬという昔ながらの吸血鬼の仕様を継承した一人の少女と孤独な少年との出会いの物語で、二人がどう一心同体になっていくかの課程でもあります。
 物語はどうということもないですし、少女アビーの周囲でおこり続ける連続殺人事件の捜査も甘すぎて、つっこみどころは満載ですが、あえてつっこまなくていいかな、という気持ちにさせられる魅力は作中の少年と少女の間に恋愛未満友情以上の絆があるからだと思います。


 で、この映画をみて中学生のときのことを思い出しました。
 当時、私には仲良しの男友達がいて、彼にある夏の夜に学校に呼び出されたんですね。

 ちょっと話がしたいと言われて。

 夜の10時ちょっと前くらいで、彼と私は小学校6年生からクラスメートで、彼は宇都宮の外から引っ越してきたんですけど、仲良かったわりにどこからきたのか覚えてないんですよね。

 で、彼には年の離れた姉がいて、彼氏を年中に家に引き入れていて、その彼氏が彼の本当の兄なんだと、小学生の頃はみんなが思っていたくらいです。当時の田舎の子どもからすると彼は都会からきてふるまいもファッションも早熟だった気がします。
 で、私と彼はけんか友達みたいなところがあって、授業中に足かけされて転ばされたて、彼にぶち切れしたこともあるんですが、これがきっかけで仲良くなったりするのですから、男女はわかりませんな(笑)

 で、彼は次の休み時間に「まさかあんなにきれいにいくとは思わなかった」と言って、保健室から絆創膏をもらってきてくれて、それで私と彼は拳をつきあわせるような非常に色気のない友達となったわけです。

 小学校6年生のときです。

 どんな、子供だって感じですけど。。


 で、どうなんでしょうね。
 別に恋仲だったことは一度もないと思うし、ただの悪友だったと思うんですが、私も妙に彼を放っておけないところがあって、14歳の夏、夜に呼び出しなんかして、どういうつもりだ、と思いながらもその日、学校まで自転車こいで言ってみました。

 当時は携帯電話なんてなくて、電話で呼び出された場所は屋上に中学校の南校舎の屋上につづく非常階段の前ってことで、20分後に、ということになりました。
 「電話で話せないのか」というと「話せない」と言うので仕方なく行くことにしました。
 でもですね、行ってみたら彼は話なんてないんです。
 それどころか、屋上から同じ年の奴が落ちた、とか言って焦りまくっているんですよね。

 聞くと、「今さっき屋上から人が飛び降りたのに死体がないって」言うんです。
 実際、警察呼ぶか、と思ったぐらい私も一瞬焦りましたけど、確認したら死体なんてないし、私はそこまでして彼が嘘をついてなにをしたかったのかも意味不明だし、そのあとなんとなく気まずくなって彼とは疎遠になって行きました。
 で、その出来事を創作風に書いたことがあって、それは

hagananae.hatenablog.com

です。

 まあそういうわけで、なにが言いたかったかというと、モールスはあの少年少女という時代にしかない独特の男女の絆を思い出すような雰囲気のある映画だったので、壮絶に暇なときにおすすめです。。(暗におすすめしていない笑)