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10月20日(木)グーグルAI、早く進化してよ(続婚活失敗者の悲鳴)

 

 前回、さんざん婚活のマッチングサイト批判をしてきたが、実際自分で自分を分析できず、自分の価値観がわからない人間は幸福をつかめない、、、のかもしれない。

 そもそも、自分にどんな相手が合うのか、そのマッチングの精度をあげたら、私に婚活AIが宣告するセリフはこうなんじゃないかと思う。


「あのね、結婚しないほうがあなたはいいね。

なんていうかねー、一人で自家発電できるタイプよ。

いいわよー、自由だし、そのほうがストレスレスよ。

孤独? 寂しい? 

うそー、けっこう一人でやることあるんじゃないの? 

料理とか、庭いじり、とか、あと読書でしょう、物書きでしょう。

あなたが年寄りになる頃にはいい感じのAIペットとか

AIカウンセリングとかできてるから、結婚なんてはやまんないほうがいいわよ」

 

 

 まったく、どこの占い師だよとか思うけれど、

人の価値観を見破る高いAIの精度は顧客の数をこなした占い師と同じなんじゃないかと思うのだ。


 そして、結婚相手のマッチングというのは人生の比重でもっとも大きいと言っても過言ではない以上、誰もが結婚に適した人格だとも思えない。


というわけで、精度があがればあがるほど、そっちの見立ても有無を言わさず可能になるだろう。


 で、結婚するかしないかは、選択であり、同時に選択できないことでもあるというのが私の持論だ。
 自分の価値観や自分というものは経験を通してしか自分には実感も把握もできない。
 その経験から私は以上のような価値観に至ったわけだが、こういう経験からの帰納が人間のスペックだが、AIが婚活マッチングをすると、人間は自分の失敗や違和感という経験をスルーして、常に最適化された経験だけをするようになるだろう。
 つまり、はじめからマッチングすると思われる異性としか会わなくなる。
 それが、婚活の目的なのだが、この手のマッチングはおそらく婚活以上にたとえば生活全般に及ぶだろう。


 いや、こんな風になるころにはすでに及んでいるはずだ。


 たとえば、中学、高校、大学進学における進路や就職活動、人事の異動、さらには衣食住に、趣味や旅行先にまでアドバイスという形の精度の高い強制をしかけてくるかもしれない。
 そのアドバイスを無視してあえて外れて自分の意志を貫こうとする人間は変態とみなされるかもしれない。
 だがたいていは「あなたへの最適化されたレコメンド」を人は多くの労力と時間をショートカットするために利用するだろう。
 そうなったときに、今まで人間がミスマッチからくる経験によって感じていた不快な感情や、それによって自分が求めているものを知る実感は、剥奪されてしまうのだろ。
 それでも悪いことばかりじゃないし、人間の経験がすべてなくなるわけではない。


 「意味のない経験」がショートカットされるだけで、未来の人間はもっと「有益」なことで悩む日がくるのだ。

 たぶん。


 そんな未来を私はちょっとだけうらやましいと思う。

 とにかくどちらにしても、この精度の高さが日々あがっていくという流れは止められないだろう。

 先日読んだ文献によると、グーグルは精度の高い検索サイトを作っているのではなく、精度の高いAIを作っているらしい。
 グーグルAIは人が検索をするたびに、言葉、物事の本質を学んでいく。

ユーザーがクリックした画像、映像を認められたものとして、蓄積さし、その蓄積がさらに精度の高い検索結果を導きだし、その繰り返しによって、膨大な「経験」を積んでいるらしい。
 グーグルAIを育てているのはとりもなおさず私たちユーザーになるらしい。


 ある意味、おそろしいことだ。


 私たちは知らず、グーグルAIを教育していることになる。


 この手のラーニングはまさに経験によって学習をしていくという人間のラーニングと同じで、これによってある日グーグルAIがブレイクスルーに達し、人間など及ばない知能を発現するかもしれない。
 そうなったとき、このグーグルAIの言うことは100パーセントにかなり近い予言になるのだろう。

 こういう神に近くなったAIにすべて社会の司法権や倫理権なども引き渡した社会がアニメ「サイコパス」の世界だった。
 あそこでは、まさに進路も就職も、結婚相手も、シビュラというシステムにより瞬時に計測され、みながそれに従い、さらにはお約束のごとく犯罪係数という犯罪者になる確率も試算され、数値を越えると隔離され、犯罪のない社会が構築されている。


 しかしこのような社会ははっきり言ってリアリティがなく、早晩粋すぎた管理社会が停滞し、自己崩壊するのがオチだろう。
 それゆえ、サイコパスの主人公である女性キャラクターがシビュラにむかって啖呵をきる場面がある。
 「いつか、人間があなたたちをシャットダウンする日がくる」と。
 私もそういいたい。


 人間をなめるな、と。

 おそらく、人間はそこの判断はAIにまかせきらず、精度の高いAIの予測機能、マッチング性能を利用して、もっと生産性の高いことをするだろうというのが私の楽観的な考え方だ。


 人間は推奨機能の精度の低かった時代の「意味のない経験」をしなくなり、かわりにいまの時代と比べれば「もっと質の高く意味のある失敗」をするようになるだろう。 


 そうすることで、未来の私は、結婚相手に巡り会えない失敗ではなく、自分の人生が「結婚をするべきか、しないほうがいいか」という問題で悩めるかもしれない。「結婚をした上で、よりよい結婚生活にはどうすべきか」という幸せな問題で悩んでいるかもしれない。
 そういうわけで、またしても、精度の高いAIを待ち望んだところで、終わりにしたい。
 まじで、どんだけ結婚したいんだよ、という気がしてきたが、そうでもありません。。
 いい人がいたら、ほしいという人がいたら、結婚します。笑