5月25日 登山と創作

5月25日

 再び猛烈に忙しい日々がはじまりました。
 ノルマとして掲げている読書もなかなかすすみませんが、これはこれで時間を見つけてがんばります。
 さて、最近はすっかり暑くなってきましたが、昨日【エベレスト 3D】を見て、すっかり寒くなりました。
 1996年のエベレストでの大量遭難事故を描いた映画ですが、そもそも見るきっかけは消防団のバイトがらみです。
 広報誌にのせる【山岳事故】の担当になりまして、ちらちらそっち方面を気にしているのですが、
 半年前くらい前に気になっていたのを思い出しました。
 とっても寒い映画で、日本人の女性登山家が出てきたので親近感のある設定だったのですが、彼女が後半凍死して
 しまう場面で、心が凍りつきましたね。
 漫画【岳】で、ずっと山登りには興味があって、ハイキングからはじめたいと思いつつ近所の散歩で終わっている私
ですが、やはり、危険を冒して山を登る人には大きな疑問を感じていっぽう親近感もあります。
夢枕獏氏は私の大好きな作家ですが、彼も山好きなんですよね。
 私、山登りと小説書きは親和性があると思います。
 登山家の誰も頼んでいない山にわざわざ登って、凍死するなんて本当に身勝手だと思う一方、山登りにしかわからない魅力が
 あるのだろうし、それは少し想像がつきます。
 山があれば、それを登ってみたいという気持ち、未知のものに挑戦する気持ち。
 下界とはまったく違う、世界で自分を感じること。
 その登るという行為にまつわる全てが、私の中の創作という行為と似ているじゃないのかな、と思いました。
 人間は身勝手で、結局は自分の好きなことをするんだというあの感じ。
 山登りの好きだから、やるっていう感じ、ある意味すごくわかるんですよね。
 でも、なんていうか、あの山に抱かれて凍死するときってどんなことを考えるのだろうと思います。
 生きていても、つらいことばかりだと思っていても、呼吸をすれば生が続くのとはちがって、誰も助けてくれない
 状況で呼吸の先には死しかない状況。
 とても、静かでそれこそ天に一番ちかい場所でその死を迎えるのって、本人にとっては神秘なんじゃないかと。
 誰も頼んでないのに、わざわざ行くのだから、幸せな一つの死なんだと思うんですが、
 とか、書いたら広報誌としては没でしょう。(笑)
 広報誌にむかない人の戯言でした。