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1月16日(土) 旅と 誘拐の掟(映画)

 

 日曜日の休日出勤のバイトからこちら、残業の日々。
 やっと休日です。
 ですが今日から役員視察で東京に一泊します。
 休日がないです。
 まあ視察はただの「飲み会」なので、16日の夜は有楽町で飲んだくれているだけですが。私以外の先輩達が。
 
 さて、ただのおのぼりさん旅行なのですが、このたびはじめてスカイツリーに上ります。
 出来立ての時も正直興味がわかないあたり、かわいげと若さが感じられない昨今です。
 スカイツリーへの興味が薄いですが、ドバイには行きたいなと思いましたよ。
 ブルジュ・ハリファとか!
 完全におのぼりさんになれる場所は世界でここくらいではないでしょうか!(バカ)

 さて、私は旅行がまあまあ好きです。
 一番好きなのは、脳内旅行(読書と執筆)と家なので、なかなか旅行にも行かないのですが、それでも旅行というのはさまざまにいろいろな恩恵があると思っています。
 二十代の頃は、勢いに任せて一週間くらい海外に行っていましたが、今はほとんで行かなく(行けなく)なりました。
 たぶん、旅行も行こうと思えばがんがんいけるのですが、時間があったらとにかくひきこもって読書をしたいと思うから、なかなか部屋の外にでられない。
 旅行の恩恵の一つに「百聞は一見にしかず」がありますが、これも説得力のあるのは百聞の内訳を自分で把握していること、外側から見えないフィールドを越えたガイドとお金がある場合にかぎるんですよね。
 この場合、重要なのはお金であって、とくに多めのお金は時間とエネルギーと人脈(ガイド)を得ることができます。
 それがないと、ほんとうにその土地を訪れても観光に終わってしまうというか。
 いや、それを言うならば観光に行っているんじゃないか、ということになるのですが、つまり、観光はすでに飽きたということなんだと思います。
 観光はまさに「きれいどころ」を外側からなでるにふさわしいものですが、世の中内情ほどおもしろいことはない、という時にやはりそこに関わる当事者以上に「知っている・感じている」「問題意識」を持っている人はいなくて、つまり私はそういう体験がしたいというわけです。
 この年になって。
 でも、旅先で常に当事者というのはあり得ないわけで、がんばって取材止まりだと思います。
 で、取材が必要なほど自分にとって切実な場所というのは、それほど今はなくて、ただ行ってみたいのならば、ドバイとかカイロとか、サマルカンドとか、北京(近い)とかジャイプールとかになるんですね。笑。
 スカイツリーは観光にもならなくて、ほぼ近所の散歩。
 なので、私の中で旅行は年々価値が下がってしまい、価値を取り戻すには自分を充実させるしかないな、という気になってひたすら脳内旅行に明け暮れる日々です。
 
 さて、先週も地味に映画を観ていました。
 
 「誘拐の掟」
 アル中の元刑事が私立探偵となって、誘拐犯と対峙するサスペンス。
 ホームレスの子供を助手に、身代金を支払っても人質を殺害する犯人を追いつめていくストーリー。
 主演のリーアム・ニーソンがかっこよすぎて、祖父にほしい!という感想以外はとくに、、という。
 原作はローレンス・ブロック
 主人公マッド・スカダーシリーズは76年から続いているご長寿ミステリー。
 これを聞いただけで、にゃるほど。
 ペーパーバックのミステリは私は肌があわずチャンドラーも挫折じまいですが、それでも刑事ものだけは好きでエド・マクベインの87文書シリーズはちょこっと読みました。
 かなり古いもので、人物造形が人形みたいですが、それでもこのシリーズの真骨頂はすばらしい構成とスピード配分なのかなと思います。
 それも毎度。
 シリーズなので、ストーリーは水準を越えられればとんとんという感じで、だからこそその後の重厚なミステリ(逆に冗長なんじゃないかと思いますが)を読むと、かなり物足りなさを感じてしまうのは否めません。
 でもまあ、映画を観ても思いましたが、古きよきミステリの型なのでしょうね。
 かつては、私立探偵という職業がリアルで新鮮だった時代があり、今でも孤島の大量密室殺人が一定のファンを獲得するように、このスカダーシリーズも20年の時を経て映画になったのかもしれません。
 見所はもうひたすらリーアム・ニーソンの渋さでしょうか。
 スタイル抜群でいぶし銀。。
 犯人はそうそうにばれちゃうので、そっちのミステリは薄口ですが、足でかせいでやたらと周辺聞き込みして群像になった証言者たちは、なつかしい感じすらしました。
 なので、この映画を思い出すとき、私の脳裏に浮かぶのはリーアム・ニーソンの眉間にしわをすこし寄せた暗い表情を張り付けたまま、雨の町を歩く姿でしかないのです。
 助手のTJとのやりとりで互いに内訳話をするときに「同情するなよ」の言い合いはアメリカ特有の乾いた距離感でクールでした。 

 長くなるので、読書感想は次回で。